― 時をこえて寄り添うための、ボディ素材という選択
夜空を見上げるとき、
私たちのそばにはいつも「道具」があります。
手の中に収まる重さ、
ひんやりとした金属の感触、
覗いた瞬間に広がる透明な世界。
双眼鏡はただの器具ではなく、
“誰かと同じ景色を見るための橋” のような存在です。
そんな道具が、
いつか大きくなった子どもの手に渡り、
また星空を見上げる時が来るなら──
それは、つくり手としての何よりの喜びです。
だからこそ、
私たちは ボディの素材 にこだわっています。
<アルミ合金を選んだ理由>
長く使う道具にとって、外装はただの“カバー”ではありません。
衝撃や温度変化から光学系を守り、
見え味の寿命を左右する“最後の砦”です。
Suzukazeの星空双眼鏡「SK-10x50」には、
自動車や航空機にも利用されている
アルミ合金ボディ を採用しています。
・軽いのに、驚くほど頑丈
・温度差による歪みが少なく、光学性能を保ちやすい
・気密性が高く、防水構造との相性が良い
・長年の使用にも耐え、劣化しにくい
どれも、
“10年後も、20年後も、同じ見え味でいてほしい”
という想いからの選択です。
<プラスチックボディとの違い>
手頃な価格の双眼鏡の多くは、
軽量な プラスチックボディ(ポリカーボネートなど) が使われています。
もちろん、軽さや扱いやすさという利点はあります。
けれど、双眼鏡のような精密機器にとっては、
弱点も見逃せません。
・温度で伸び縮みしやすい
・衝撃で歪みが残りやすい
・そのわずかな変形が光学性能に影響する
・長期間の使用で“見え味”が変わりやすい
双眼鏡は、
“ほんの数ミリのズレ”が見え方を大きく変えます。
だからこそ、
子どもの代まで渡せるほどの耐久性を考えると、
やはり アルミ合金 が最適だと判断しました。
<受け継がれる道具であるために>
大切な道具は、時間を閉じ込めます。
家族で一緒に見た満天の空、
旅先で交わしたひと言、
キャンプの夜に笑いあった思い出。
そうした記憶をまとった双眼鏡が、
ある日、小さな手から大きくなったその子へと渡される──
そんな未来を想像しながら、
私たちは素材を吟味し、アルミ合金のボディに託しました。
見え味の美しさだけではなく、
道具としての“強さ”を大切に。
そして小さな手が大人になったとき、
どうかこの双眼鏡が、変わらずそばにありますように。
Suzukaze「SK-10x50」の詳細はこちら
↓ ↓ ↓
https://suzukaze.co.jp/product/sk-10x50
開発ノート Vol.3|ボディ素材──小さな手が大人になっても渡せるものを
開発ブログ
Suzukazeの「SK-10x50」のボディ素材についてご紹介します。
